無欲(28〜40回目)：日々修行、日々稽古・・・：SSブログ

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無欲(28〜40回目)　[剣道] [編集]

6月下旬からオリパラが終わるまでの間、日曜日の稽古場所は休館となります。緊急事態宣言の解除により稽古が再開された矢先でもあり残念ですが、仕方ないですね。

休館前の稽古。相手は大学を卒業したての若手剣士です。表から右からの攻めが早く力強いところ、徐々に主導権を奪い私のペースとなります。

相手の裏が空いてきました。私はどうやら、裏からの面を撃ちたい欲望をどうしても我慢できないようです。

相手が打ち気になったと見て圧をかけます。起こりました。裏へ相面を飛びます。頂戴したと思った瞬間、私の右手は床に切り落とされました…

日曜日の稽古は土曜日に他の体育館に振り替えられることとなり、先週の「欲」を戒めて同年代の七段の先生に掛かりました。

特に、左手をしっかり上げて打つことに注意しますが、打ち気が早ると悪い右手の作用が出てきてしまいます。「無欲で、打たれても、当たらなくても良いのだ」と攻め合いました。

「心のガラスが砕け落ちた感じだよ、合気でなければ生まれない面だったね」と先生は形容しました。

一本勝負、ここ数年で最高の起こりを捉えた面が打てました。気を練り上げてくれた好敵手である先生に、ただただ感謝しました。

翌日、剣道具を含め身の回りの荷物を引っ越し業者に託しました。土日の地元での濃ゆい稽古はしばらくお休みです。

7月からは新天地。単身赴任で寂しさもありますが、新たな出会い、ご縁への期待感も交錯しています。